<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom">
  <title>徒然ノート</title>
  <subtitle>組版と伝統色をたずねる、ちいさな日本語のノート。</subtitle>
  <link href="https://tsurezure.jerrylabs.dev/feed.xml" rel="self" type="application/atom+xml"/>
  <link href="https://tsurezure.jerrylabs.dev/" rel="alternate"/>
  <id>https://tsurezure.jerrylabs.dev/</id>
  <updated>2026-10-18T00:00:00.000Z</updated>
  <entry>
    <title>伝統色の名前をたずねる</title>
    <link href="https://tsurezure.jerrylabs.dev/archives/article-02-traditional-colors/" rel="alternate"/>
    <id>https://tsurezure.jerrylabs.dev/archives/article-02-traditional-colors/</id>
    <published>2026-10-18T00:00:00.000Z</published>
    <updated>2026-10-18T00:00:00.000Z</updated>
    <content type="html">&lt;p&gt;色に名前がついている、という事実が、昔から好きです。数字の羅列（#595857 など）は、どうしても事務的ですが、「墨」「白練」と呼ぶと、途端に手ざわりが生まれます。このノートの色は、ぜんぶ「Sabanote 和色大辞典」から選びました。五つ。少ないけれど、十分です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;地色は白練（しろねり）。練り上げた白糸の色です。まっ白ではなく、ほんのりと黄みを含んだ、手仕事のありそうな白。その上に置く文字は墨（すみ）。真黒ではなく、わずかに眠気の残る、やわらかな黒灰です。白練と墨は、紙と筆の関係をそのまま画面に写したもの、と考えています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;リンクは藍（あい）。藍染めの、底に沈むような青です。訪れたあとも藍のまま。訪問の前後を色で区切らず、下線と濃さだけで、静かにお願いする。贅沢をいえば、藍の甕の中で少しずつ色が深くなっていく、あの感じを出せればいいのですが。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;朱（しゅ）は、このノートでは特別な席に座っています。登場するのは、記事の終わりに捺す落款の「徒」、徽章「校正済み」の細い罫、そして、いま読んでいるページの位置を示す短い罫線だけ。24pxに満たない文字に朱は使わない、という決めごともあります。小さな字に朱は、視認性が足りないのです。朱は、主役ではなく、名乗り。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;通常の罫線は、利休鼠（りきゅうねずみ）。千利休にちなんで名づけられた、緑みを帯びた鼠色で、控えめで、隙間に馴染みます。この色があるおかげで、区切りは区切りとして、静かに存在していられます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;名前のある色は、ただの値ではありません。白練に墨、藍と朱、そして利休鼠。五つの名前がそろって、はじめて、このノートの畳が敷かれた気がします。次に色を足すときは、また辞典の頁を、ゆっくりめくります。&lt;/p&gt;
</content>
  </entry>
  <entry>
    <title>組版の手ざわり</title>
    <link href="https://tsurezure.jerrylabs.dev/archives/article-01-typesetting/" rel="alternate"/>
    <id>https://tsurezure.jerrylabs.dev/archives/article-01-typesetting/</id>
    <published>2026-10-13T00:00:00.000Z</published>
    <updated>2026-10-13T00:00:00.000Z</updated>
    <content type="html">&lt;p&gt;このノートを始めて、最初に決めたのは、字の並べ方でした。画面の上でも紙の上でも、日本語の文章は、静かに並んでいてほしい。そのために、このサイトでは字間を詰めていません。詰め組は行を引き締めて見せる技ですが、ここでは、字がひとりでに並ぶことにまかせることにしました。字間はゼロ。これが、このノートの始まりの設定です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;行長は四十文字ほどにしています。長すぎる行は、目が次の行にもどる途中で迷子になります。四十文字ほどの行なら、息をつくように読み進められる。行送りは1.8。ゆったりと、しかし締まりを失わない幅です。窓の幅が768pxを下回ると、設定はそっと組み直されます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;通常の罫線には、利休鼠を使っています。主張しない、じみな色。墨の文字と白練の地のあいだに、そっと一本引かれるだけです。だからといって、粗末にしているのではありません。罫は、文章の呼吸を区切る拍子木のようなもの。色が主張すると、拍子のほうが目について、本文が散ってしまいます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;朱は、特別な席にだけ招きます。落款、徽章の細い罫、そして24px以上の大きな字。小さな文字に朱は使いません。見えにくくなるからです。この決めごとは、文字のコントラストに配慮した、このサイト独自の基準です。飾りは、飾りのままでいられるように。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;組版とは、目に見えない気づかいのことだ、と思うことにしました。読むひとの注意を、言葉のほうへだけ向ける。そうして本文のそばに、静かに立っている。このノートの組み方は、まだ試行錯誤のさなかです——その「さなか」も含めて、書き留めておきます。&lt;/p&gt;
</content>
  </entry>
</feed>
